自作キーボードのすゝめ
始めに
この記事はUEC Advent Calendar 2022 - Adventar 6日目の記事です。昨日はかなで君でした。体調不良とのことです、早く良くなってね...;;
こんにちは、おかと申します。普段触るものにはお金をかけろ精神が加速した影響か、中高生の頃は文房具に金を溶かし、大学生になってからはキーボードにお金を吸われています。消費者金融にお世話にならないように物欲を抑える日々を送っています。
今回の記事では今までの散財を振り返ることで物欲を抑えるとともに、あわよくば電通大のオタクを全員キーボード沼に引きずり込んでやろうという魂胆です。
それではよろしくお願いします。
キーボードの種類
電通大の人たちならキーボードに種類があるのはなんとなく知っていると思います。ノートPCに付いているパンタグラフ式、安いキーボードにありがちなメンブレン式、ゲームをする人ならご存知メカニカル式、HHKBやRealforceに使われている静電容量無接点式の大きく分けて4種類です。k4a.log様のサイトの画像が分かりやすかったので引用させていただきます。
今回話す自作キーボードはこの中のメカニカル式にあたります。
自作キーボードってなんだ!
自作キーボードとは、ユーザーがそれぞれキーボードの構成部品を自由に選んでそれらを組み合わせるキーボードのことです(多分あってる)。形は違えど、以下のような構成でできていて、下3つのパーツがセットになったキットで販売されていることが大半です。また、上2つのキーキャップとキースイッチはユーザーに任せられていて、キースイッチの違いによって大きく変わる打ち心地と、キーキャップによる外見の自由度が自作キーボードの魅力とも言えます。
自作キーボードのここがすごい
スイッチによって打ち心地が変わる
前述した通り、キーボードの打ち心地はキースイッチによって大きく変わります。これには大きく3つの種類があり以下のような特徴があります。
・押す力が線形的に変化する、比較的静かなリニアスイッチ(赤軸)
・途中で引っかかりがある、バランスの良いタクタイルスイッチ(茶軸)
・クリック感のある押し心地と音が特徴のクリッキースイッチ(青軸)
他にも赤軸を静音にしたピンク軸や、赤軸をもっと重くした黒軸なども存在しますが、基本はこの3つになります。
キースイッチが複数存在するということは、キーによって別のスイッチを使うこともできるということです。小指周りのキーには弱い力で押せるスイッチを、誤入力しやすいキーには重いスイッチを使うといったこともできます。すごい。
好きなレイアウトにできる
自作キーボードの強みは何と言ってもその自由さ。キーの数によって20%~100%(100%のフルサイズを基準に、80%がテンキーレス、矢印部を無くした60%等、キー数によって%が決まっている。)までサイズを変えることはもちろん、その並び方も行方向に並んだRow-Staggeredや、列ごとに並んだColumn-Staggered、格子状のOrtholinear、ハの字のAlice配列など、様々です。もちろんそれらを分割した左右分離キーボードも存在します。
また、売られている自作キーボードキットのほとんどではプログラミング可能な汎用マイコンが使われているため、キーマップの変更が出来ます。この機能を使えば親指でEnterキーを押したり、使用頻度の低いCapsLockキーに別の仕事を割り当てることができます。特にキーの数が少ない60%未満のキーボードではこのキーマッピング機能を活用して少ないキーで全てのキーを押せるようにします。自分で考えたキーマップで快適に打てるようになった時の快感は何物にも代えがたいものです。
壊れても直せる
「自作」と付いているからには保守パーツが豊富なのも自作キーボードの特徴です。スイッチが壊れたらそのスイッチだけ交換すれば良いですし、キットによっては外装が壊れたとき用にアクリルプレートや基板単位で販売されているものもあります。
自作キーボードのここがダメ
高い
自作キーボードが一般に普及しない理由はここなんじゃないかなって思っています。探した限り、10,000円からスタートで、上は限りがありません。まぁ、早く買えば日割り実質0円なので関係ないんですけどね。
買ったキーボードの変遷
それではここからは今までに買ったキーボードを紹介していきます。書いてて思ったんですけど、それぞれに思い出があって面白いですね。
2020/6/4
一番最初に買ったキーボードはLogicoolのG213でした。フルサイズ(100%)のメンブレン式で、ゲームやらレポートやらのモチベ上げのために買ったのを覚えています。
うぉおおおお!!! https://t.co/3UmC1gpWiB pic.twitter.com/pBl78lCaxX
— おか (@oka_0429) 2020年6月4日
2021/1/6
約半年で初のメカニカル式(茶軸のテンキーレス)(80%)に乗り換えました。調子乗って無刻印にしてますね。
うぉおお!カッコえぇえ!!! https://t.co/Pzv3evBrC8 pic.twitter.com/MIC7Sb0BM0
— おか (@oka_0429) 2021年1月6日
2021/5/27
そのまた半年後、茶軸に飽きて赤軸の65%サイズを買いました。このキーボードをきっかけにUS配列と小さいキーボードええな...ってなりました。また、Lube(スイッチをバラして潤滑油を塗る作業のこと)に手を出したのもこのキーボードからでした。あとキーキャップを変えるのもこの頃からだった気がします。
𝙈𝙮 𝙣𝙚𝙬 𝙜𝙚𝙖𝙧... pic.twitter.com/FonCvVTMRE
— おか (@oka_0429) 2021年5月27日
全バラで潤滑剤+反響防止のスポンジで総額2,000円弱。2回目はやらないと思う。 pic.twitter.com/e6aeliRWNo
— おか (@oka_0429) 2021年6月11日
2022/1/23
そのまたまた半年後、某フリマアプリで自作キーボード(茶軸の65%)の中古を見つけて買いました。パーツを買い揃えて組むと30,000円くらいするのが15,270円だったので自作の世界に踏み込むきっかけとしては安かったんじゃないですかね(感覚麻痺)
𝑴𝒚 𝒏𝒆𝒘 𝒈𝒆𝒂𝒓... pic.twitter.com/0NXRfqQmsg
— おか (@oka_0429) 2022年1月23日
2022/5/12
4ヶ月後、やっぱり自分でも組んでみたくなって自作の左手デバイスキット(Cannnonball)に手を出しました。今では手放せないくらい使っていて、特につまみ(@TrpFrogのことではない)で音量調整したり、ホイールで縦横のスクロールができるのが便利です。キー数も少ないので初めて組む人にも超オススメです。
𝑴𝒚 𝒏𝒆𝒘 𝒈𝒆𝒂𝒓...... https://t.co/jXUDvhLhQt pic.twitter.com/QF4hDo3TSo
— おか (@oka_0429) 2022年5月12日
ちなみにキーマップはブラウザ上から変更できて、こんな感じでマクロを組んでボタンひとつでタブを閉じる・ページの更新・スクリーンショット等ができるようにしています。
2022/8/23
3ヶ月後、某フリマアプリ2で自作キーボード(Zinc)の修理品が安く(6,300円)なってたので買いました。そもそももっと小さいキーボードが欲しかったのと、左右分離型のものを試したい気持ちがあったので同時に試せるこのキーボードはベストでした。ご覧の通りキーが少ないですが、親指周りが充実しているのでエンターキーや同時押しキーを詰め込むことで数字を打てるようにしたり、カーソル移動をできるようにしたりしています。ソフトウェア面で煮詰めることの楽しさに気づいたきっかけのキーボードです。
𝑴𝒚 𝒏𝒆𝒘 𝒌𝒆𝒚𝒃𝒐𝒂𝒓𝒅… pic.twitter.com/HC7dMcBIj1
— おか (@oka_0429) 2022年8月28日
2022/10/9(番外編?)
オタクから買い取った壊れた60%の左右分離型キーボード(Mint60)を直しました。スイッチを変えるために遊舎工房の実店舗に実際に触りに行ったり、新しく工具を買ったりと、沼により深く落ちるきっかけになりました。ありがとうキャベツさん;;
直した https://t.co/laGMs243ob pic.twitter.com/e0mhTE86gf
— おか (@oka_0429) 2022年10月9日
2022/11/XX
某フリマアプリで格子配列の基板のみが1,980円で出品されているのを見つけ、そろそろ知識もついてきたかなと思い購入。スイッチやマイコン、その他諸々を別で買い揃えつつ組みました。途中ファームウェアの部分で苦戦しましたが、無事キーマップを変更+文字入力ができるようになったときはめちゃくちゃ嬉しかったです。裏をアクリルプレートで作っているので黒基板とダイオードが見えてかっこいいんですよね。格子配列は慣れなくて使ってないんですけど。
ちなみに最後2つのキーボードは40%と呼ばれるサイズなのですが、一般的なテンキーレス(65%)と並べるとこんな感じです。小さいのは正義......。
終わりに
以上、オタクがキーボードを紹介しつつ散財を振り返る記事でした。特に左右分離型のものは肩が縮こまらなくて楽なので激おすすめです。気になったら遊舎工房のサイトで色々見てみてください。
明日の記事はMocchanさんの記事です。
「「大宮徒歩会でつまみを全ギレさせた犯狐」」らしいです。何物なんだ......。
おまけ
この記事の執筆環境です。全オタク左右分離キーボードとトラックボールを買え。
......え?2つが合体したキーボードなんてあるんですか?う~~~ん(財布の紐が緩む音)